Paris Design Week 9月10-19日:「Pulse in Motion」テーマのホームテキスタイルへの示唆
Paris Design Weekは2026年9月10-19日、Maison&Objetと同時期に開催される。今回のテーマは「Pulse in Motion」で、手織りカーペット展や新作ファブリック・壁紙の発表が注目される。トルコ製造業者向けの考察。
Paris Design Weekは今年2026年9月10-19日の期間中、フランスの首都各地に広がる展示、インスタレーション、ショールームのオープン、ギャラリーイベントとともに開催される。本イベントは、業界の9月カレンダーにおけるもう一つの拠点であるMaison&Objetと同じ週に開幕する。
今期のテーマ:「Pulse in Motion」
今期のテーマは"Pulse in Motion"と発表された。このテーマは、動き、共有されるエネルギー、そして人々を結びつけるデザインの役割に基づいている。言い換えれば、今年のショーウィンドウを決定づけるのは単一の色や単一の素材ではなく、躍動(ムーブメント)という概念であり、表面を静的な装飾要素としてではなく空間内で動くものとして捉えるアプローチである。
これはホームテキスタイルにとって直接的な意味を持つ。カーテン、シアー(レース)、椅子張り生地は、室内で最も動きがあり、光を最も変化させる表面である。「動き」をテーマとするシーズンには、ドレープ性、重量感、光透過性が際立つ生地がショーウィンドウでより注目を集めると予想される。
テキスタイル分野の見どころ
プログラムの中でテキスタイルと直接交差するトピックの一つが、建築・デザインエージェンシーRDAIが発表するZoometry展である。同展は自然界に微視的スケールで存在する構造を織りの言語へと変換した手結び(ハンドノット)カーペットで構成され、6枚のカーペットを通じて生命界の隠れた幾何学を探구している。ネパール人フォトジャーナリストによる作品は、デジタルモデリングからカーペットが織られる工房に至るまでのプロセスを追跡している。
また会期中は新作の壁紙とファブリックのプレゼンテーションも行われ、複数の会場ではセラミックや磁器と組み合わせた統合的なサーフェス(表面)のストーリーが展示されている。
トルコの製造業者はこれをどう読み解くべきか
パリの9月週間は、欧州のホームテキスタイルおよびインテリアバイヤーがシーズンの意思決定を固めるカレンダー上の重要な期間である。トルコからカーテン、椅子張り生地、カーペット、ホームテキスタイルを製造する企業にとって、3つの実務的な示唆がある:
- ストーリーが製品に先行する。Zoometryの例に見られるように、コレクションは物語(自然由来の構造、製造プロセス)を通じて提示される。サンプル帳のプレゼンテーションにおいて「生地の物語」—どこから来て、どのように織られたか—は、バイヤーにとって製品そのものと同じくらい決定的である。
- 手仕事と製造プロセスの可視化。カーペットが織られる工房までを追ったフォトストーリーは、バイヤーにトレーサビリティと職人技の約束を与える。トルコの製造業者の最大の強みの一つはまさにこれであり、自社工場で追跡可能な形で生産が行われていることである。
- 表面の統一性が求められている。ファブリック、壁紙、硬質表面を一体的に構成したプレゼンテーションが増えている。カーテンだけ、あるいは椅子張り生地だけでなく、互いに調和するサーフェスファミリーを提案できる製造業者は、プロジェクトやコントラクト案件において優位に立つことができる。
今後の追跡に向けて
Paris Design Weekのプログラムは市内全域に広がっているため単一の会場では完結せず、展示やショールームのスケジュールは個別に発表される。Maison&Objetの9月展は9月10-13日に開催され、Paris Design Weekは9月19日まで続く。TRTexは見本市カレンダーにおける9月〜10月期のイベントを引き続き追跡していく。
出典:designboom, "designboom's guide to paris design week 2026: highlights in and out of maison&objet" — designboom.com(アクセス:2026年9月9日)。本記事に記載された日程、テーマ、展示情報はこの情報源から確認されたものであり、情報源に記載のない出展者数・来場者数などの数値は記載していない。






