ITMF調査:製造業者の設備稼働率は71%に上昇、欧州は-36ポイント

ITMFが2026年9月21–29日に実施した第40回世界テキスタイル産業調査では、世界の景況感が-23ポイントに改善し、設備稼働率は71%に上昇した。プラス圏は南アジア(+13)とアフリカ(+9)のみで、欧州は-36、東アジアは-20ポイント。

TRTexAI による編集支援2026年10月7日 · 08:512分で読めますTRTex 要約 · textileworld.com ↗
ITMF調査:製造業者の設備稼働率は71%に上昇、欧州は-36ポイント
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ITMF調査:製造業者の設備稼働率は71%に上昇、欧州は-36ポイント

国際繊維製造業者連盟(ITMF)は2026年10月6日、第40回世界テキスタイル産業調査の結果を発表した。2026年9月21–29日に実施された同調査によると、世界の景況感はわずかに改善して-23ポイントとなり、2023年十一月の過去最低水準(-46ポイント)を明確に上回った。それでも依然として状況は弱く、ITMFはこの状況を「高い不確実性のニューノーマル」と表現している。

基本分析

  • 地域別:プラス圏にあるのは南アジア(+13)とアフリカ(+9)のみである。東アジア(-20)と東南アジア(-6)は悲観的であり、最も弱いのは欧州(-36)、南米(-44)、および北米・中米(-56)となっている。
  • バリューチェーン別:繊維メーカー(+17)が唯一のプラス部門であり、紡績業者は-33、染色・仕上げ加工業者は-42ポイントとなっている。繊維機械メーカー(-35)は企業の投資抑制の影響を受けている。
  • 受注状況:受注流入は-24ポイントへ上向いたものの依然として弱く、南米は-69で過去最低となった。注文キャンセルは平均2%前後で推移している。世界の受注残は2.3カ月に短縮し、2023年半ば以降は2–2.5カ月の範囲にとどまっている。
  • 設備稼働率:設備稼働率は71%に上昇し、2023年十一月の過去最低水準(68%)を上回ったが、2022年末以前の80%超の水準からは依然として大きく下回っている。
  • 見通しと懸念事項:今後6カ月間の見通しは+19ポイントに改善したが、回答者の46%は変化なしと予想している。最大の懸念は需要の弱さ(56%)であり、原材料価格の高騰(42%)とエネルギー価格(41%)が続く。地政学的懸念は7月の46%から36%へと低下した。
  • 米国の関税への対応:企業は米国以外の市場へのシフト(29%)、生産自動化と効率化への投資(23%)、またはコスト増の自社負担(23%)で対応している。

なぜ重要か

カーテン、椅子張り生地、掛け布団カバー、タオルは、本調査が測定する紡績、製織、染色・仕上げの各段階を経て生産される。調査結果は、このチェーンの中で染色・仕上げ(-42)と紡績(-33)が最も弱い環であり、欧州の製造業者(-36)が南アジアの競合(+13)よりもはるかに厳しい環境で操業していることを示している。稼働率が71%、受注残が2.3カ月にとどまっていることは工場に余剰能力があることを意味し、バイヤーは納期や価格交渉において強い立場にある。一方、原材料とエネルギーに対する懸念の高まりは、価格の下方硬直性を強めている。

会員ができること

  • 欧州のバイヤーおよび輸入業者:71%の稼働率と2.3カ月の受注残は短納期を要求する余地を生んでいるため、2027年春物の発注では納期と価格を同じ商談の場で交渉すること。
  • カーテン、椅子張り生地、掛け布団カバー製造業者:原材料(42%)とエネルギー(41%)への懸念が高まっているため、見積もりの有効期限を短縮するか、原材料連動の価格改定条項を盛り込むこと。
  • 米国向け輸出業者:調査回答企業の29%が米国以外の市場へ目を向けているため、欧州やその他の市場で競争が激化することを織り込み、価格表や見本市スケジュールを見直すこと。

出典:Textile World、2026年10月6日 · Ecotextile News、2026年10月6日 · ITMFプレスリリース

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